最新のニュースレター

7月
25

日本の金融政策正常化(金利上昇)をトレードする方法

前回書いたように、いよいよ日本のインフレ率はアメリカを上回る水準になりました。 * 日本6月CPI:日米のインフレ率がいよいよ逆転、日本株は業績相場へ そこで今回は、将来的に金融政策の正常化を受けて、日本の金利が上昇した場合に、それをトレードする方法を検討したいと思います。 日本債券のショート まずは、金利が上昇するのであれば、シンプルに債券をショートするという手が考えられます。 個人的にもトレードしているのが、日本債券ベアファンド(5倍型)です。 この投資信託は、あまり優れた投資商品だとは言えません。5倍のレバレッジをかけるので減価も激しく、
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7月
24

日本6月CPI:日米のインフレ率がいよいよ逆転、日本株は業績相場へ

日本の6月消費者物価指数(CPI)は前年比+3.3%で、アメリカの+3.0%を上回りました。 政策金利が5%程度あるアメリカを上回るインフレ率の日本がマイナス金利だというのは不整合な状態で、今後は日本の金融政策正常化が意識されるでしょう。 それは低金利・円安に支えられてきた日本株のボーナスタイムが終わり、業績相場へと移行していくことを示唆しています。 毎朝メールで受け取る 日本の消費者物価指数(CPI)は前年比+
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7月
21

米6月小売売上高は、前年比+0.5%で実質マイナス

6月の米国小売売上高は前年比+0.5%、前月比+0.2%でした。 直近数ヶ月の米国小売売上高は、名目ベースではぎりぎりプラスを維持しているものの、実質ベースではすでにマイナス成長となっています。 今後のインフレ率次第では、名目ベースでのマイナス成長入りも考えられますが、その場合は景気後退が強く意識されるでしょう。 毎朝メールで受け取る 米6月小売売上高は前年比+0.5%‌ 米国の6月小売売上高は前年比+0.5%
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7月
20

ナスダックCEO:IPOマーケットに青信号が灯った

アメリカでは決算シーズンが続いています。今回発表されたナスダックの決算は、EPS・売上ともに予想を上回る好決算でした。また、アデナ・フリードマンCEOは、株式市場の将来について明るい見通しを示しました。 毎朝メールで受け取る ナスダックの決算(2023年Q2) ナスダックの第2四半期決算は、以下の通りでした。 * EPS:$0.71(予想+$0.05、前年同期:
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7月
19

6月の米国生産者物価指数(PPI)は前年比+2.4%でインフレ終息の予感

2023年6月の米国生産者物価指数(PPI)は、エネルギーおよび食料を除くと前年比+2.4%、全てを含めると前年比+0.2%でした。 FOMCが気にしているのは消費者側の物価指数なので、生産者の物価指数はあくまでも参考値に過ぎませんが、それでも2%台まで順調にインフレが減速したのは驚きです。 毎朝メールで受け取る 米国生産者物価指数(PPI)のインフレ率は、新型コロナ前の水準まで減速 2023年6月のエネルギーおよび食料を除いた米国生産者物価指数(
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7月
18

J.P.モルガンやウェルズ・ファーゴの好決算をどう考えるか

いよいよ2023年の第二四半期決算シーズンが始まりました。アメリカの決算シーズンは大手銀行から始まるので、今回はそれらの決算内容をお伝えします。 現在、マクロ経済の先行きを占う上で、銀行セクターは非常に重要になっています。銀行の貸出しや経営状況は経済全体にヒットしますし、金利の上昇が経済にどのような影響を与えるかを考える材料にもなるからです。 毎朝メールで受け取る J.P.モルガンの決算(2023年Q2) J.P.モルガンの第二四半期決算は、以下の通りでした。 * EPS:$4.75(
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7月
14

米国6月消費者物価指数は予想以上のインフレ減速でドル安へ

2023年6月の米国消費者物価指数(CPI)は、前年比+3.0%でした。前回の+4.0%からは1.0ポイントの減速となりました。また予想の+3.1%を0.1ポイント下回りました。 ここ最近は景気の強さ・インフレの根強さを示していた中で、今回の消費者物価指数は非常に良い結果となりました。
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7月
13

ポートフォリオの確認と投資戦略の更新

日々のニュースレターでも、結論として投資戦略への示唆を書いていますが、しばらくポートフォリオや投資戦略をまとめたようなレターは書いていなかったので、今回はそうした内容を書きたいと思います。 毎朝メールで受け取る 米国債の保有を減らす
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7月
12

サマーズ氏:景気後退を起こすまで金利を上げなければインフレは止まらない

サマーズ氏は、6月分の米国雇用統計を受けて、インフレとさらなる利上げが継続するだろうと指摘しました。 毎朝メールで受け取る サマーズ氏、雇用統計の強さを指摘 先日の米国雇用統計の数字を受けて、サマーズ氏は以下のように述べました。 数字は非常に強かった。新規雇用の増加率は米国の大人の増加率よりも2倍も多かった。すでに加熱している経済の中においてもだ。インフレ率を目標水準まで引き下げることとは相反する状態だ。また、賃金のデータは、FEDの目標よりも遥かに高いインフレ水準を示した。 雇用統計が非常に強かったことは、本ニュースレターでもすでにお伝えしている通りです。 * 米6月雇用統計は強く、引き続き、高金利が維持される
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7月
11

6月ISM非製造業景況指数:力強く反発、サービス業の景気は強い

2023年6月のISM非製造業(サービス業)景況指数は、前回の50.3ポイントから3.6ポイント上昇して53.9となりました。アメリカのサービス業の景気の良さを示した形となりました。 ISM非製造業(サービス業)景況指数は強かった ISM非製造業(サービス業)景況指数の数値は、53.9で、前回の50.3から3.6ポイント上昇しました。前回は50ぎりぎりの数字で、
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